&010「メンバー紹介:Piano - 松原弘明」
前回と同じ映像のように見えますが、 これはピアノの音を強調したバージョンです。 ソロ演奏に入り込んでますね。
「ソロ」はイタリア語で「一人」、「唯一」という意味ですが、 バンド演奏シーンでは 「その瞬間の主役」 です。
この曲「Night and Day」は1コーラス32小節。 音符が書かれた譜面はありません。 ピアノソロはこの1コーラスを 自分のインスピレーションで自由に表現します。
アドリブというと、一見 外部からの情報を遮断し、 自分の内面で生まれる心のフレーズを聞き、 それを音にする、 そういうプロセスかと思われがちですが、 そんなことはありません。
とりあえず(自分の楽器で)話し始め、 同時に他の楽器も聞きながらネタ探しをし、 適宜いじりながら自分のフレーズにも取り込む、 それを聞いた他の楽器も同じように...
つまり、会話をしているのです。 これを「インタープレイ」といいます。 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F3%A5%BF%A1%BC%A5%D7%A5%EC%A5%A4
演じ奏(かな)でることがプレイヤーの使命。 松原さんは躊躇なく全身で表現するタイプなので、 「頭を大きく揺らす」 「腰を浮かせる」 「うなる」 などのアイテムを駆使。 その繰り出し方は、 肝心のピアノフレーズを脇役にするほどです。
臨場感ある演奏を是非ライブで。 https://2015andujazz.wixsite.com/home